[映画で英語学習]『マイ・インターン』:あなたも楽になる

映画で英語学習

急成長したスタートアップ企業のCEOは、さまざまな困難に直面する中、経営を継続し成長を拡大していかねばなりません。

経営者は孤独な存在。相談にのってくれる存在がいれば心強いことでしょう。

映画『マイ・インターン』では、会社の危機に直面するジュールズ(アン・ハサウェイ)にベン(ロバート・デニーロ)が寄り添い、温かく励ましてくれます。

こんなメンターが身近にいたら、と気づかせてくれる映画です。

下記英会話ダイアログは、危機に直面しているジュールズが会社の部下から経営についての指摘を受けるというシーンです。
※下記YouTube動画の1:20あたりです。

下記の訳文は動画の和訳をそのまま掲載しています。

Our investors just think that a seasoned CEO could take some things off your plate.
ベテランの社長を雇った方があなたも楽になる。

Let me get me CEO lessons.
私じゃ失格?

[文法的に正しい表現]
Let me get myself CEO lessons.

take some things off your plate.

直訳すれば、「あなたの皿から物を取り除く」になるわけですが、映画のシーンでは、「多忙と義務を和らげる、責任(の一部)を取り除く」という意味で使われています。具体的には『投資家は彼女がポストを手離すことを望んでいる』、ということを示唆した表現です。

WordReference.comのForumsでは、”take some things off your plate” よりも、他の表現として、”you have too much on your plate”の方が一般的に使われるという指摘があります。

Let me get me CEO lessons.

資生堂『花椿』サイトの記事に、”Let me get me CEO lessons.”は文法的に誤りであるが、実際の会話ではよく起こること、という指摘があります。

Let me get myself CEO lessons.

上記表現が正しいという指摘でした。

確かに日本語でも、会話中の助詞の使い方がちょっとおかしいと感じても話は通じるのと同じことでないかと思います。これは筆者の私見ですが、映画の中のアン・ハサウェイは、もしかすると自然な会話の流れでシナリオと異なるアドリブが出たのかもしれません。